産後復帰支援

 ママさん女医の声  浅羽 紘子 医師

私は大学卒業後、初期臨床研修を帝京大学病院で行いました。 実家が泌尿器科と透析で開業していることもあり、当初は泌尿器科医になるつもりでしたが、医師として最初に研修した麻酔科で、呼吸循環を初めとした全身管理を行う麻酔の魅力にとりつかれ、研修開始数ヶ月で麻酔科への入局を決めてしまいました。 その後、内科や外科など様々な科で研修を行いましたが、麻酔の魅力に勝るものはなく、初期研修修了後、そのまま帝京大学麻酔科に 入局しました。
帝京大学医学部付属病院はベッド数1000床を越え、 三次救急を行っている救命救急センターをはじめ、外傷センター、ERなどもあり、地域の基幹病院として大きな役割を担っています。 そのため、定時手術、緊急手術ともに、整形外科や消化器外科から心臓血管外科までバラエティにとんだ症例が豊富にあり、麻酔科医として技術や知識を学ぶには最適な場所だと思います。

また、帝京大学麻酔科は個人個人の様々な状況に臨機応変に対応していただける医局なので、臨床メインの先生、研究メインの先生、また留学目的で入局する先生もいれば、子育てと仕事を両立している女医さんまで様々な人がいます。 かく言う私も卒後6年目で第一子を出産しました。

子育て

 Point1.産後復帰支援の勤務体制

先述のように多忙な手術室ではありますが、妊娠中、産後復帰後は当直などの時間外勤務の免除や、体に負担がかからない症例の割り振り等、安心して妊娠継続~仕事復帰ができるよう多大なご配慮をいただきました。 おかげで産休に入るまで体調を崩すことなく働くことができ、無事出産を迎えられました。 そして産後も快く育児休暇を取得させていただけたので、初めての子育てに専念することができました。

Point2.同僚の理解・協力

初めての慣れない育児生活の中で麻酔科専門医試験の受験がありました。 当初は、早めに復職して専門医試験の受験をと考えていましたが、仕事、育児、家事、勉強…と、全てをこなせるのかという不安や、急な環境変化の子供への影響も考えると、復帰は時期尚早なのでは ないかととても悩みました。 そんな時に先輩ママさん女医からのアドバイスをいただいたり、また教授をはじめ医局の方々のご配慮により、専門医試験が終わるまで育児休暇を延長させていただけることになりました。育児は24時間365日オンコール体制なので、慣れない育児をしながらの勉強は本当に大変でした。子供がお昼寝…さぁ勉強しよう!と思った途端に子供が起きて泣き出し、じゃあ抱っこであやしながら…と思いきや本をビリビリに破かれ…などなど試練の連続。こんなに自分の時間が取れないものなのか…と、世のお母さん方は本当に凄いなぁと感じました。 それでも家族の支えもあり、息子がご機嫌の良い時間や寝ている合間を縫って何とか試験勉強に取り組みま した。
結果合格することができ、私の我儘に快く対応して下さった帝京大学麻酔科には心より感謝しています
無理して仕事復帰もしていたら、試験も不合格に終わったのではないかと思います。

Point3.院内保育室完備

現在は子供を院内保育園に預けて復職し、子育てと仕事の両立に日々奮闘中です。
それでもやはり子供の急な発熱などで仕事に支障を来すことも度々です。 そんな時も、医局には柔軟な対応をしていただいており、本当に助かっています。 また、症例が沢山残っている手術室を後にして、子供のお迎えのために定時で帰らせていただけるのも、理解ある上司や同僚のおかげです。 このような環境で仕事が出来ることを本当にありがたく思います。

Point4.麻酔科医としてのキャリア

今はまだ、女性医師が子育てをしながら働くには制度の問題など厳しい現状もあり、妊娠や出産を機に退職される女性医師も多いのではないかと思います。 しかし今後は子育てしながら働く女医さんがもっともっと活躍すべきだと思います。
この医局はそれが可能な医局です。 個人個人に最適な勤務環境を提供しながらも、麻酔科医としてのスキルを維持できる最高の環境だと思います。
ぜひ一緒に働きましょう!!

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